戦前の沖縄住居建築の特色を備えた重要文化財

沖縄県北中城村にある中村家住宅は、戦前の沖縄住居建築の特色を備えた国の重要文化財なんです。沖縄戦の戦禍をくぐり抜けてこのような屋敷が残っているのはとても珍しいこと。そんな中村家住宅を撮影しました。

戦前の家屋がそのまま残るのは珍しく貴重

地上戦が行われた沖縄で、当時の家屋が残っているということはとても貴重なんですね。特に、今現在の沖縄県の住宅はコンクリート構造が増え、赤瓦屋根の琉球古民家が少なくなっています。そんな中で中村家住宅はとても貴重な資料としても大切にされています。

券売所・料金所前の池

管理人は沖縄そばが大好きでよく食べ歩きに出かけるのですね。それで中城村の沖縄そば屋さんに立ち寄る際に中村家住宅にも足を運んでみたのが最初の一歩であったのです。管理人の地元にも昔ながらの琉球古民家が残されていますが、なんだか言葉では、文章では表現出来ませんが落ち着くんですよねぇ。

もちろん、住むと見るでは印象が全然違うとは思うのですが、古き良き時代の(古い時代が良いとは考えてなくて古い時代のいい所を現代でも取り入れたいって感じ)エッセンスを感じ取りたくなる、そんな文化財でありますね。

  • 券売所・料金所前の池

    券売所(おみやげ品店)向かいにある木々が影を作る小さな避暑地。池には魚が泳いでいる。

  • 防風林のフクギ

    中村家住宅の石垣から大きく背伸びをしたフクギ。台風対策の防風林として沖縄では有名。

  • 券売所・料金所前の池

    見学の前後でゆったりと寛いぎました。泳いでいる魚、植物について券売所で聞いてみてね。

  • 池の中の鯉(コイ)

    人間が近寄ると大きな口を開けて寄ってきた。料金所で餌を買って与えることができるのかな。

  • ひんぷん

    入り口は狭い。そして幅広な通路に小さな段差が設けられ、ひんぷんで内部を見えないように。

  • 屋敷の入口

    ひんぷんの向こう側に屋敷が現れる。シーサーが鎮座する赤瓦の屋根に琉球建築様式の建物。

  • 小さなフクギ並木

    敷地内の屋敷横には小さなフクギ並木が形成されている。涼しい風が横を吹き抜けていった。

  • 雨端(あまはじ)

    軒が突き出した雨端(あまはじ)と呼ばれる軒下は県民のゆんたくの場、憩いの場でもあった。

  • ヌチジャー[貫木屋]

    木製の柱や梁で構成されたヌチジャー[貫木屋]が琉球建築様式の特徴でもあるんですね。

  • ウマヌヤー(馬小屋)

    当時の息遣いが今にも蘇りそうなウマヌヤー(馬小屋)。草や堆肥を運ぶオーダー(もっこ)も。

  • 荷鞍(にぐら)

    日章旗のような絵柄が描かれたクラと書かれた荷鞍(にぐら)。荷馬の背に置く鞍のこと。

  • フール(豚小屋兼便所)

    フール(豚小屋兼便所)。人間の排泄物を豚が食料にしていたという証拠でもありますね。

  • フール(豚小屋兼便所)

    豚肉料理から切り離せないのが沖縄料理。人間と豚が密接に結びついていたんですよね。

  • アサギ(離れ座敷)

    アサギ(離れ座敷)。アシャギとも。首里王府の役人が訪れた際の宿泊所として使われたとか。

見学には観覧料が必要

中村家を見学するには観覧料が必要になります。維持・管理するためには必要なのだと思います。年中無休で開いていますが、午前9時〜午後5時30分となっています。(台風の来襲時は問い合わせたほうがいいかもね。)

沖縄県本島南部の南城市にある世界遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」は入場料金はなかったんだけど多くの人が訪れて場が荒らされるようになってから料金制になったのかな。

  • 屋根の中の風通し屋根?

    風通しが良くなるように、屋根には小さな小屋根!?が設けられている。生活の知恵だね。

  • 屋敷と石垣の間の通路

    敷地内、屋敷と石垣との間の通路スペースを歩くと小気味良い砂利の音が奏でられるんです。

  • 屋敷と石垣の間の通路

    反対側の通路では日と屋根との影が作られて幻想的な空間が造られ風の通り道ができて涼しい。

  • 屋敷裏側の通路

    屋敷の裏側のちょっとした高台の通路。ソテツ(蘇鉄)が似合う建築様式は沖縄が一番だ!

  • 色鮮やかんクロトン

    緑一色の蘇鉄(ソテツ)に彩りを加えるように添えられているのが色鮮やかんクロトン。

  • ヒンプンのある場所

    屋敷周りを一周してひんぷん(ヒンプン)まで戻ってきました。ヒンプンは目隠しなのである。

  • ヒンプンの役割は目隠し

    ヒンプン(目隠し塀)は外から母屋が見通せないという目的の仕切りの役割を担っている。

  • 謎の穴の空いた丸い石

    この穴の空いた丸い岩の名称、使用目的を現在も調べているがまだわからないんですなぁ。

  • 戸が開け放たれた母屋

    建物の向こう側まで開け放たれる建築様式はエアコンが無くても涼しく過ごせるのである。

  • 青空とねずみ返し

    屋根付近、上部の傾斜は、ねずみ(鼠)対策で造られた「ねずみ返し」であろうと思われます。

  • 高倉の1階

    高倉は2階建ての屋敷で、1階が物置、2階は穀倉(こくそう)として使われていたそうだ。

  • 雨端(アマハジ)

    長く外へと突き出した雨端(アマハジ)は夏の太陽光線・日射を遮る役目もあるのだそうだ。

  • 照明ランプ

    照明器具は当時使われていたものだろうか、それとも後付のものだろうか、不明である。

  • ニバンザ(二番座)

    ニバンザ(二番座)と呼ばれる畳の仏間。イチバンザ(一番座)がお客様を持て成す客室のようだ。

  • 木造建築独特の温かみ

    木造建築独特の温かみのある空間が広がる母屋は、戸が開け放たれた場所から風がよく通る。

  • 母屋の通路

    母屋の建築された年代は、なんと江戸時代後期だとか。よくぞ戦火に耐え抜いた!って思う。

  • 飾られた絵

    母屋のニバンザ(二番座)かな?に飾られたものなんだが、誰が描いたのか、意味はなど調べ中

  • ヒンプン裏の広場

    ヒンプン裏の広場。何気ない空間にはきっと意味があるんだろうと思います。

  • レトロ・アンティーク感が漂う家具

    室内の家具はレトロ・アンティーク感が漂う装飾が施されています。シロアリには注意だね

  • シーサーと像

    箪笥(タンス)?チェスト?に置かれた像やシーサーが建物と違和感無く溶け込んでるのがいいね

  • 台所の天井

    確か台所の天井だったと思うんですが、すすで真っ黒になっていたのを憶えています。

  • 壁掛け時計

    時を刻む壁掛け時計は当時からのものではないと思いますが、ヴィンテージ感を伺えますね。

当時の生活の様子が浮かび上がる

アシャギという離れ屋敷、カマドのある台所、そして黒く煤けた天井、フールという豚小屋、生まれた時からコークリート住宅が当たり前の自分にとって、初めて見るものばかりだった中村家住宅。自分の先祖たちがどのような生活をしていたのかが頭のなかで再現されるようで楽しかった。

  • 台所(トゥングワ)

    台所をトゥングワと呼びました。ヤックロン(湯沸し器)、ハガマ(炊飯器の釜)、むき出しランプ。

  • 薪(マキ)が積み上げらた様子

    薪(マキ)が積み上げられ、網カゴが積まれ、使い込まれたタンスが鎮座する台所の一角。

  • 薄暗い屋敷内の様子

    靴を脱いで上がって中を歩いてみる。照明は無い。明かりは外から差し込む太陽だけ。

  • 織物が飾られている

    何気なく飾られた織物。沖縄の琉球伝統織物、絣かな?紬かな?文様にも意味があるんだよね。

  • ウラザ(寝室)

    ウラザ(寝室)。英語でBEDROOM。梁の頭上注意から、当時の人達の平均身長がわかるんだよね。

  • 室内から見える石垣

    部屋から石垣が間近に見える。この造りも、意図的なもので何か目的があったのではないかな。

  • 屋敷内を見通す

    イチバンザ(一番座)、ニバンザ(二番座)から屋敷内を撮影した一枚。とても涼しい造りになってる。

  • 色褪せた赤瓦

    色褪せた赤瓦だけど、これはこれで青空との相性も悪くないよね。外はうだるような暑さだ。

  • 雨端(アマハジ)の裏

    雨端(アマハジ)の裏を至近距離で撮影(笑)。ふむふむ土で固めてよく固定されている様子がわかる。

  • アサギ(離れ)

    アサギ(離れ)とはどんな場所?首里王府の役人が地方巡視の際、宿泊されたそうです。

  • 庭の様子

    庭の様子が当時も同じだったかどうかはわかりませんが、芝生は青々と茂り、植物が元気そうだ。

  • 薄暗い屋敷内

    薄暗い空間にじっと経つと時間の流れた止まるような、ゆっくりと遅くなるような感覚になる。

  • 米軍統治下の沖縄の切手

    米軍統治下の沖縄の切手がズラリと並んでいる。1945年~1972年、つまり本土復帰の年までの切手

  • 守り神のシーサー

    悪事をはたらく物の怪を威嚇するような表情をしたシーサーが屋根に乗っている。青空が似合うなぁ

  • 石臼(いしうす)

    石臼が積まれた様子。この石臼で当時の沖縄の人達は何を食べていたのでしょうか。とても気になる。

  • 高倉(籾倉)

    高倉(籾倉)には物置として使われていたということもあって様々な用具・道具が置かれていました。

  • 高倉の機織りなど

    機織りや照明ランプ、その他、名前も使い方も分からないものがズラリ。自分で織っていたんですね。

  • 鉄製の下駄

    て、鉄製の下駄ですか!?しかも、紐が工事現場で使われるようなものが使用されているし。

  • 黒くて丸い石

    ここまで丸いということは人工的に加工したと思うんだけれど名称と使い道は未だに分からない。

  • 屋敷内の様子

    しゃがんでみた構図。見る角度、高さによって中村家住宅って違う表情を見せてくれるんですよね。

  • 屋敷内の様子

    この守礼の門を模したような造りはなんなのだろうか。そういえば解説員などはいなかったな。

  • フール(豚小屋)

    フール(豚小屋)です。沖縄は琉球の時代から豚と共に生活していたことがわかります。ブヒ!

  • フール(豚小屋)を見下ろす

    裏手の階段から上がってフールを見下ろす図。赤瓦の屋根からちょうど雨が流れてくる位置だよね。

  • 屋敷の側面

    右手を向くと入り口付近が見渡せる。屋敷の配置、植えられた木々の配置は風水に基づいているのかな

  • 屋敷裏手の広い場所

    そのまま裏に周ってみると少し開けた場所に辿り着く。あの丸いのは、井戸であるのだろうか。

  • 幻想的な植物群

    ジブリアニメ、トトロの世界にでも迷い込んだような、そんな植物群が至るところに点在してる。

曼珠沙華の花言葉は「悲しい思い出」

中村家住宅の園内にヒガンバナ(曼珠沙華)が植えられていて彼岸の時期に綺麗な花を見ることができます。原産は中国で、湿布剤、殺虫剤などに使われるそうな。花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。なんかちょっと切なくなってきた。

  • 生命力豊かな植物

    沖縄の植物というのはとても生命力が強いような気がするのだが、気候が関係しているのだろうか

  • 屋敷裏手の通路

    屋敷裏手にはこのような通路も存在していて異空間に迷い込んだような楽しさもあるのだ

  • 母屋の裏手

    母屋の裏手から母屋を眺めた図で、屋根には小さな空気口の屋根が設けられているのがわかりますね

  • 水が枯れた池?

    ここはただ水が枯れた池なのか、それとも日本の枯山水のようなものなのか、定かではない

  • 木々の間から望む屋敷

    木々の間から望む屋敷ですが、日々成長を続ける植物はまさに、生きた額縁となるのである

  • 生い茂る植物

    ハブが生息しているのかいないのかは定かではないが(確認してない)ちょっと恐る恐る、歩く

  • 樹木の間から観た屋敷

    樹木の間から屋敷を見下ろした図。光と影の堆肥でこうも見え方が変わることに正直ビックリです。

  • 広い通路

    まだらな影を踏みながら、一歩一歩、ゆっくりと噛みしめて味わうように歩いている様子。

  • 絶好のポイント

    裏手の高台からの絶好のポイントを発見!植物、屋敷、青空と一直線に中村家住宅を堪能だ!

サイト内検索

沖縄家庭料理・食物・野菜・果物フルーツ